本社は長野県の諏訪湖の近くに鏡座する諏訪大社で、建御名方神と后神の八坂刀売神とを祀る。長野・新潟の両県を中心に、全国に五千社はど分布している。普通は「諏訪」と記すが、「諏方」「周方」「洲波」などの宇をあてる神社もある。 「すわ」は「洲端」で、諏訪湖の浅洲の端の意味だとも云われ、諏訪湖の水を掌る神である。水は農耕や日常生活に欠かせなく、各地でその御神徳が仰がれている。また「建」は強い威力を表す言葉で、信濃源氏など武家の信仰をあつめた。信州の諏訪大社では六年毎に行われる御柱祭が有名である。